
© Travel Alberta / Roth and Ramberg Tourism
冬のアルバータ旅行に持って行きたいアイテム
WHAT TO PACK
冬のアルバータ旅行に
持って行きたいアイテム
都市部中心の旅か、カナディアン・ロッキー冒険の旅かを問わず、持ち物を準備する際は、冬ならではのアクティビティを想定しておくことが大切です。
- ・まず冬を楽しむための服装は、重ね着で保温性を高めることがポイント。
- ・手袋(スキーグローブなど)、帽子、ブーツなど防水加工の小物類もお忘れなく。
- ・スキーなどの用具が必要な場合には、現地の用具レンタルも利用可能。
アルバータ州の冬は、気温が低く、雪も多いですが、だからといってアウトドアを楽しまないのはもったいない!
冬ならではの楽しみが数えきれないほどあり、特に適切な服装や小物類の選び方に関して、ある程度の計画と準備が必要です。
現地では天気が急変することもあり、突然の変化に慌てないようにしたいものです。
そこで、アルバータの冬の旅に欠かせないアイテムをそろえるためのヒント集をお届けします。
服装の基本
カナディアン・ロッキーでのスキー、氷の張った湖でのスケート、冬の街歩き…。
冬の旅で計画しているアクティビティによって、持っていく服装も大きく変わってきます。
都市部中心の旅

© Tourism Calgary
冬を楽しむには、都市部中心の旅であっても、
旅先で計画しているアクティビティに合わせた服装選びが大切。
アルバータ州の州都エドモントンは、各種フェスティバル、スケート、ノースサスカチュワン川渓谷の散策、ナショナルホッケーリーグ(NHL)の地元チームであるエドモントン・オイラーズ戦観戦など、冬ならではの見どころやアクティビティがたくさんあることから「ウィンターシティ」の別名があります。
エドモントンの冬は基本的に寒冷・乾燥の気候で、11月から2月の平均気温はマイナス4℃前後。
冬の盛り上がりに関してはカルガリーも負けていません。
多彩なフェスティバルやアクティビティが目白押しで、冬の平均気温はエドモントンよりやや高めのマイナス1℃です。
冬のカルガリーは、太平洋からカナディアン・ロッキーを越えて吹き下ろす乾燥した暖かい風「チヌーク」があります。チヌークが吹くと気温が上昇し、0℃以上になることもあります。
もっとも、エドモントンもカルガリーも、冷え込むと気温はマイナス30℃に達することもあります。そこで、防寒用に重ね着できる服を多めに用意し、防寒性能の高い靴を準備しましょう。
アルバータの天気予報には、「風冷え(wind chill)」という言葉がよく出てきます。これは、屋外にいるときに、気温と風の効果で体感温度が大きく下がる現象を指します。
街歩きやトレイル散策、スケート、そり遊びなど、屋外で過ごす時間が長くなる場合、防水仕様のパンツやシェルジャケットに加え、アウトドアの服装の基本である重ね着の原則に沿って、保温性に優れたベースレイヤー(肌着)とその上に重ねるミッドレイヤー(肌着の上に着るウェア)もしっかりそろえます。
防水型のブーツや手袋、保温性の高い帽子もあるとさらに快適に過ごせます。
旅程上、アウトドアで過ごす時間があまりない場合には、セーターやスウェットシャツを重ね着し、その上にパファーコートかウィンターパーカを組み合わせればOKです。
歩道は滑りやすくなっているおそれがあるので、しっかりとしたトレッドパターンのあるブーツを履きます(ハイヒールは控えます)。
また、特に風冷えが強い日には、手袋、マフラー(またはネックウォーマー)、帽子も防寒に役立ちます(風冷えの強さは「風冷指数」で表示されます)。
アウトドアを楽しむ

© Travel Alberta / Jaime Vedres Travel Alberta
大自然の中で体の保温や水濡れ防止に役立つ重ね着が基本。
カナディアン・ロッキーを始め、州内各地でアウトドアのアクティビティを楽しむための服装は、都市部と同じように重ね着の考え方が基本となります。
直接肌に触れるベースレイヤーとしては、メリノウールのトップスとレギンスを。
その上に着るミッドレイヤーには、インシュレーション・ジャケットやフリース・ジャケットを選びましょう。
さらにトップレイヤーには、防水・防風仕様のシェル・ジャケットとパンツを組み合わせます。
足元は、防水仕様で靴底にしっかりとした滑り止めのトレッドパターンが入ったブーツが不可欠。
ソックスは、厚手の暖かいものを選びます。
防水・防風仕様の手袋(外側はスキーグローブ、内側にグローブライナーを重ねれば、さらに安心)で両手を保温し、帽子も忘れずに。
手袋が濡れてしまったときに備え、スペアも用意しておくと安心です。
小物類・その他の必須アイテム

© Travel Alberta / Jaime Vedres
ハンドウォーマーや日焼け止めなど、
旅先の状況に適した小物類があれば、冬のアクティビティも安心。
アルバータ州の冬の旅では、次に紹介する小物類もあると重宝します。
カナダ屈指の晴天率を誇るアルバータ州。その特徴は冬の期間にも当てはまります。
晴れの日が多いということは、雪が太陽光を反射して雪焼けになる可能性も高くなります。
そこで、冬であっても、日焼け止め、紫外線(UV)カット機能付きリップクリーム、サングラスが欠かせません。
アルバータ州の気候は冬に非常に乾燥するため、保湿剤は必携。外出時は小さめのチューブ入り保湿剤を常に持ち歩き、特に手・指の保湿を忘れずに。
サステナビリティを意識した旅は、将来にわたってアルバータ州の美しい景観を保全する一助となり、小さな努力であっても必ずや貢献につながります。
再利用可能な水筒を携行すれば、使い捨てのペットボトルを使わずに済みます。
アルバータ州の水道水は安心して飲めるため、水道水を持ち歩けば、お金の節約にもなります。
外出時に携行品がすべて収まる容量のバックパックやデイパックもお忘れなく。
なお、収納容量は、気温が上がってきたときに脱いだ服をしまうスペースも考慮して決めます。万が一を考えて、基本的な応急処置に使える小型救急セットをバックパックに忍ばせておきます。
さらに、フットウォーマーとハンドウォーマーもバックパックに放り込んでおけば、手足の指の保温に役立ちます。
用具のレンタル

© Travel Alberta / John Price
クロスカントリースキー用具からファットバイクまで、
雪遊びをとことん楽しむための
冬のアウトドア用品が何でもそろうレンタル店。
アルバータ州の冬を楽しむために、わざわざアウトドア用品を持っていく必要はありません。まして飛行機移動であれば、かさばる荷物を運ぶのは大変です。
そこで、現地で頼りになるのがアウトドア用品のレンタル店。レンタルなら、旅先での時間を有効に活用できます。そんなレンタル店をご紹介します。
カルガリー&エドモントン
カルガリー大学アウトドアセンター(University of Calgary Outdoor Centre)
創業40年近い老舗とあって、このレンタルショップで必要なものが見つからなくて困ることはありません。
カナディアン・ロッキーに至るメインルートの1つであるトランスカナダ・ハイウェイ(カナダ大陸横断高速道路)からのアクセスも簡単。
スキーやスノーボードの用具、クロスカントリースキー用具やブーツ、ハイキングシューズ、アイゼン、スノーシュー、ファットバイク、アイスホッケー用スケート靴はもちろん、冬のハイキング用装備やバックカントリー用品まで十分な品ぞろえです。
トーテム・アウトドア・アウトフィッターズ(Totem Outdoor Outfitters)
創業30年以上の老舗で、エドモントンの地元の人々に親しまれている定番ショップ。
アルペンスキーやスノーボード、クロスカントリースキー、スケート、アイスホッケーなどの用具がレンタルできます。
リバー・バレー・アドベンチャー(River Valley Adventure Co.)
こちらのリバー・バレー・アドベンチャーでは、スノーシュー、ファットバイク(ヘルメット、ロックもあり)など、エドモントンの広大なノースサスカチュワン川渓谷でのアクティビティに必要なアイテムは何でもそろいます。
また、冬のセグウェイ・ツアーも実施しています。なお、同店は、カルガリーのイーストビレッジ地区にも店舗があります。
キャンモア&カナナスキス
ギアアップ・マウンテン・スポーツ&レンタルズ(GearUp Mountain Sport and Rentals)
キャンモアで立ち寄りたいのが、このお店。スキー、スノーボードのレンタルはもちろん、アイスホッケー用スケート靴、スノーシュー、バックカントリー用具からアバランチギア(雪崩の際の捜索道具セット)までそろっています。
カナナスキス・アウトフィッターズ(Kananaskis Outfitters)
カナナスキス・ビレッジの定番はこちらのお店。スケート靴、アイスホッケーのスティック(パックやスティック用テープもあり)、スノーシュー、クロスカントリースキー用具、ファットバイク、冬用ブーツまであります。
バンフ国立公園
スノーティップス・バックトラックス(Snowtips-Backtrax)
アウトドアに精通したこちらのお店では、1979年からアウトドア愛好家のニーズに応えています。スキーやスノーボードで1日(と言わず、何日でも)たっぷり遊ぶのに必要なアイテムはすべてそろいます。
ジャスパー国立公園
地元の人々や観光客の間でアウトドア用品レンタル店として支持を集めるトーテム・スキー・ショップ(Totem Ski Shop)は100年以上の歴史がある老舗。スキーやスノーボードのレンタルパック、クロスカントリースキー・パック、スノーシュー・レンタルのほか、トレイルでの滑り止めに欠かせないアイゼンなどもあります。
さらに、カナディアン・ロッキーの各スキーリゾートでもスキーやスノーボードのレンタルサービスがあります。

© Travel Alberta / Mike Seehagel
旅行中の限られた時間を有効活用し、冬をとことん楽しむためには、
さまざまなレンタルショップを賢く利用。